基本
変数設定
概要
変数に値を設定するブロックです。文字列、数値、真偽値などのシンプルな値から、複数の値をまとめた配列や階層構造を持つデータまで、様々な形式の値を変数に設定できます。
プロパティ
プロパティ名 | 説明 |
---|---|
ブロック名 |
ブロックの名前を指定します。 この名前はブロックに表示され、フロー内でブロックを識別するために使用されます。わかりやすい名前を設定することで、フローの可読性が向上します。 |
変数 |
値を設定する変数名を指定します。この変数に「 |
データ |
変数に設定する値を指定します。 以下のような値を設定できます。
データの記述形式はYAML形式に準拠しています。YAMLの詳細な仕様については、YAML公式サイトを参照してください。 |
ブロックメモ |
ブロックに対するコメントを指定します。 フローの管理やメンテナンス時に役立ちます。 |
使用例
この使用例では、「データ
」プロパティに設定する値の例を紹介します。
1. 基本的な値の設定
シンプルな値を設定する場合、以下のように設定します。
- 文字列:
"山田太郎"
- 数値:
42
- 真偽値:
true
2. リストと階層構造の設定
複数の値や階層構造を持つデータを設定する場合、以下のように設定します。
- リスト形式:
- りんご - バナナ - オレンジ
- 階層構造:
name: "山田太郎" age: 25 address: prefecture: "福岡県" city: "福岡市"
3. 変数展開による値の参照
既存の変数から値を参照するデータを設定する場合、以下のように設定します。
なお、参照元の変数(user
)には、このデータが設定されているとします。
name: "山田太郎" age: 25
- 数値の参照:
データ 結果 ${user.age}
25
年齢 ${user.age} 歳
"年齢 25 歳"
- 文字列の参照:
データ 結果 ${user.name}
"山田太郎"
Hello ${user.name}
"Hello \"山田太郎\""
4. データ記述の注意事項
基本的な記述ルール
- 文字列はダブルクォート(
"
)での囲み - リストは行頭にハイフン(
-
)による項目の列挙 - 階層構造は行頭の空白(インデント)による表現
変数展開時の制約
- 文字列の中(ダブルクォート内)での変数展開は不可
- 例:
"Hello ${name}"
は不可
- 例:
- 文字列の値を参照する変数展開と文字列の組み合わせ時はダブルクォートのエスケープ
- 数値など文字列以外の値の場合は問題なし
エラー処理
- 不正な書式の指定はエラー
- 存在しない変数の参照は空の値