基本
オブジェクト生成
概要
このブロックは、構造化されたデータを組み立てるブロックです。組み立てたデータは、変数に格納します。
以下は、データプロパティにデータを設定した例です。
データは、キー(Key)と値(Value)の組み合わせで設定します。設定できる Valueの種類は、以下の7種類です。
- String:文字列です。変数展開(${var}という形式)も指定できます。展開した変数の値は文字列となります。%形式の文字列書式も使えます。
- String(旧:%形式の文字列書式なし):文字列です。ほぼStringと同様ですが、%形式の文字列書式が使えません。
- Integer:整数値です。
- Float:浮動小数点値です。
- Boolean:真偽値です。
- Variable:変数値です。設定した変数の内容が設定されます。
- Object:オブジェクト値です。KeyとValueの組み合わせを複数個設定できます(1)。
- Array:配列値です。Valueを複数個設定できます(2)。
以下は、このデータを「ログへ出力」ブロックを使って出力したデータ内容(JSON形式の文字列表現)です。
{ "flow_name": "オブジェクト生成ブロックの確認(12)", "flow_id": 12, "number_of_BLOCKS": 26, "last_update": 1488330000.0, "editing": false, "results": { "status": "success", "start_time": 1488344400.0, "end_time": 1488345023.0 }, "logs": [ "Finished", "Failed", "Finished" ] }
info_outlineここで定義したデータの一部を他のブロックから参照したい場合は、「結果を格納する変数名.キー」とします。例えば、上図の例でキーlogsの配列データを別のブロックから参照する場合は、_.logsと指定します(データが変数_に格納されている場合の例)。
プロパティ
プロパティ名 | 説明 |
---|---|
ブロック名 | ブロックの名前を指定します。ブロックに表示されます。 |
結果を格納する変数 | データプロパティで設定したデータを格納する変数名を指定します。 |
データ |
データをキー(Key)と値(Value)の組み合わせで指定します。指定できるValueの種類は、 以下の7種類です。その種類も合わせて指定します。 |
ブロックメモ | ブロックに対するコメントを指定します。 |
使用例
ここでは、入力して変数からのデータを受け取る「地点間の道順を計算」ブロックと組み合わせた例を紹介します。
まず、「オブジェクト生成」ブロックを使って、「地点間の道順を計算」ブロックの入力となる配列データを設定します。
プロパティ | 値 | ||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
データ |
|
次に、「地点間の道順を計算」ブロックを以下のように設定します。
プロパティ | 値 |
---|---|
GCP APIキー | GCP APIキーを設定 |
始点・終点の場所が格納された変数 |
「オブジェクト生成」ブロックで設定した変数を指定。変数 |
この2つのブロックを組み合わせると、「地点間の道順を計算」ブロックを使って、東京駅~横浜中華街~鎌倉大仏の道順が計算できます。