BigQuery
クエリーの実行
概要
BigQueryのクエリーを実行するブロックです。
情報
クエリーとはデータベースに対する問合せ(処理要求)のことで、データの抽出や更新などの処理要求を文字列で表します。BigQueryのクエリー文法は、Legacy SQLとStandard SQLに対応しており、記述した内容をブロックで扱えます。
クエリー結果は、BigQueryのテーブルに格納されます(変数への出力も可能)。
注意
変数格納時のみ、NUMERIC型はFLOAT型に変換されます(精度が落ちる場合あり)。BigQueryテーブル格納時は、変換しません。
クエリーの実行ブロックを使うことで、一般的なクエリーによる業務効率化に加えて、他のブロックと連携した以下のようなことができます。
- 機械学習系のブロックや最適化系のブロックを利用する前のデータのクレンジング
無効な値を含むレコードを削除・訂正したり、列が欠落しているレコードを削除するなど。 - 機械学習系のブロックや最適化系のブロックの結果の加工
データの統合や加工、フォーマットの統一などをすることで、簡単に欲しいデータが取得できます。
補足
BigQueryの具体的な活用方法に興味のある方は、「導入事例| Google Cloud」を参照願います。
プロパティ
プロパティ名 | 説明 |
---|---|
ブロック名 | ブロックの名前を指定します。ブロックに表示されます。 |
GCPサービスアカウント |
このブロックで使用するGCPサービスアカウントを選択します。 |
SQL文法 |
「クエリー」プロパティで使用するクエリーの文法を以下から選択します。 |
クエリー |
実行するクエリーを指定します。 クエリ接頭辞( をクリックすると、指定されたクエリーをクリップボードへコピーします。コピーの際、フロー間共通変数は、設定値に置き換わります。フロー間共通変数を置き換えたくない場合は、ウェブブラウザーのコピー機能を利用してください(例:コピーしたい部分を範囲選択して、マウスの右ボタンクリックで表示されるメニューから「コピー」をクリック)。 |
クエリー内の%形式の文字列書式を有効にする |
クエリー内の%形式の文字列書式を有効にするかしないかを指定します。
ヒント |
結果格納先のデータセット |
クエリー結果格納先のデータセットIDを指定します。 「結果格納先のデータセット」、「結果格納先のテーブル」および「結果を格納する変数名」を省略すると、クエリー結果は変数_(アンダースコアー)に出力されます。 |
結果格納先のテーブル |
クエリー結果格納先のテーブルIDを指定します。 「結果格納先のデータセット」、「結果格納先のテーブル」および「結果を格納する変数名」を省略すると、クエリー結果は変数_(アンダースコアー)に出力されます。 |
空でないテーブルが存在したとき |
投入先のテーブルが存在したときの動作を選択します。 追加:追加で書き込みます。 |
クエリーの優先度 |
クエリーの優先度を選択します。選択できる優先度は、次のいずれかです。
|
結果を格納する変数 |
クエリー結果を格納する変数名を指定します。クエリ結果の格納上限は、1000件です。 「結果格納先のデータセット」、「結果格納先のテーブル」および「結果を格納する変数名」を省略すると、クエリー結果は変数_(アンダースコアー)に出力されます。 注意 |
ブロックメモ | ブロックに対するコメントを指定します。 |
1000件以上の結果を許可する | 1000件以上の結果を含むクエリの実行を許可します。「結果格納先のデータセット」および「結果格納先のテーブル」が省略された場合は、許可できません。 |
フラットな結果を許可する | テーブルのネストしたフィールドを展開するかどうかを指定します。展開しないとした場合は、「1000件以上の結果を許可する」を許可にできません。 |
クエリーキャッシュを有効にする | クエリーキャッシュを有効にするかしないかを指定します。 |
ユーザー定義関数 |
ユーザ定義関数(User Defined Function/UDF)機能を使用する場合に参照する関数定義を文字列で指定します。複数指定できます。 "gs://"で始まる文字列の場合は、URIとして解釈されて、対応するGCS上のオブジェクトから関数定義を読み込みます。 情報 |
最大料金バイト数 | クエリーの料金を制限します。クエリーで処理するデータ量が、ここで指定されたバイト数を超える場合は、そのクエリーは実行されません(エラーとなり料金は発生しません)。 |
クエリー文をログへ出力 |
クエリー文をログへ出力するかどうかの指定です。ログに出力するクエリー文は、変数が展開されて出力されます。 クエリー文をログへ出力する場合は、チェックボックスにチェックを入れてください。 |
使用例
「クエリーの実行」ブロックの使用例については、以下に挙げる各ブロックの使用例を参考にしてください。
- 「スプレッドシートを作成」ブロックの使用例
- 「クエリーの結果からスプレッドシートを作成」ブロックの使用例
- 「Googleドライブのアイテムを削除」ブロックの使用例
- 「スプレッドシートを更新」ブロックの使用例
- 「地点間の道順を計算」ブロックの使用例
- 「移動時間と距離を計算」ブロックの使用例
- 「標高を取得【アルファ版】」ブロックの使用例
- 「住所を経緯度へ変換【アルファ版】」ブロックの使用例
- 「経緯度から近い区間を取得【アルファ版】」ブロックの使用例
- 「経緯度を住所へ変換【アルファ版】」ブロックの使用例
- 「移動経路のスナップを取得【アルファ版】」ブロックの使用例
- 「経緯度のタイムゾーンを取得【アルファ版】」ブロックの使用例