新機能リリース

Release Information

組合せ最適化ソリューション・シフト最適化、DataEditor、フローデザイナーなどのアップデート

日頃より、「MAGELLAN BLOCKS」をご利用いただきまして、誠にありがとうございます。
本記事は、直近の主なリリース情報をお知らせいたします。
グルーヴノーツでは、お客様の課題に寄り添い、継続的な機能強化、新機能の開発を行っています。

今後とも、グルーヴノーツならびに「MAGELLAN BLOCKS」をよろしくお願いいたします。


フローデザイナー

「フローデザイナー」は、ブロックを配置することで業務の流れを画面上で構築できます(構築されたブロック群をフローと呼びます)。 
様々なデータ処理や機能を実行できるブロックが用意されており、処理の自動化も可能です。
また、配置されたブロックが表す手順(フロー)は、その業務自体の設計図としての役割も担っています。

◯ (フローデザイナー内の)「GCP」カテゴリの更新

ブロックの追加

「GCSからDriveへのファイルをコピー」ブロックを追加しました。
これにより、機械学習の予測対象データ(CSVファイルなど)が、GCS(Google Cloud Storage)に保存されている場合でも、Googleドライブ上にコピーする自動化対応ができるようになりました。

【注意】セルフサービスプランの場合は、このブロックを使用する前に Google Drive API を有効にしてください。

◯ (フローデザイナー内の)「最適化」カテゴリの更新

ブロックの追加

「シフト最適化(複数実行)」ブロックを追加しました。
これにより、一つのブロックでシフト最適化の処理を複数(最大50)実行でき、一度にいくつかの最適化結果を用意したい場合に、同じようなフローをいくつも作成することなく、一つのフローで作成できるようになります。

ブロックの名の変更

これまでのアップデートで最適化の機能に多くの設定が追加され、業務課題に適用可能な範囲が拡大したため、以下2つのブロック名を変更しました。

  • 旧「ビンパッキング問題最適化」→ 新「割当て最適化」
  • 旧「ジョブショップ問題最適化」→ 新「工程最適化」

DataEditor

「DataEditor」は、AIで使用するデータを視覚的に加工し、そのデータを使ったAIの「予測モデル」作成、予測までを行うことができます。

◯ (DataEditor内の)「テーブル」タブの更新

UIの改善

操作メニューをアイコン化し、直感的に操作できるようにしました。

データ表示・反映タイミングの改善

作業内容をグラフ/データに反映するタイミングを操作できるようにしました。
これにより、作業内容と表示情報にズレが生じた場合でも、各表示項目ごとの更新ボタン/表示データ全体を更新できるボタンを操作することで、表示情報のズレをなくすことができます。

フィルタ種類の追加

「NULL」と「NOT NULL」のフィルタを追加しました。
これにより、除外できる値の種類が増え、データ加工の作業に集中しやすくなります。


ワークスペース

「ワークスペース」は、業務に関して見える化しておきたい様々な情報や操作系統を1つの画面に集約して、業務の運用・管理をしやすくするためのサービスです。判断に必要なグラフ・地図・SNSの埋め込み表示などを、パネル単位で自由にレイアウトできます。

◯ この機能の全般に関わる更新

UIの改善

最後に利用したワークスペースを、ユーザー単位で保存するようにしました。
これにより、最後に利用したワークスペース画面の続きから作業を再開しやすくなったり、常に表示したい画面への切り替えが簡単になります。


組合せ最適化ソリューション

「組合せ最適化ソリューション」は、様々なビジネス上の制約を満たした上でベストな最適解を導くためのサービスです。例えば、シフト計画や配送ルート効率化など、膨大な組み合わせが発生する問題を解決する手段として用います。

◯ 「シフト最適化」の更新

制約の追加

人への作業時間の割当てを制御するための設定項目を追加しました。
これにより、例えばスタッフごとに一定期間の目標作業時間が決められている職場で、「目標作業時間ぴったりのシフトにしたい」といったケースに応用できます。


モデルジェネレーター

モデルジェネレーターは、機械学習のモデルを簡単に生成出来るサービスです。
 MAGELLAN BLOCKSの機械学習は、「学習」「予測」の 2ステップで行います。
モデルジェネレーターは、この「学習」における学習ステップ(トレーニング)をサポートします。
訓練データと検証データを使ったトレーニングで最適なトレーニング結果を導き出し、次の「予測」のステップで活用することができます。

◯ この機能の全般に関わる更新

ライブラリの更新

内部で使用しているライブラリのバージョンを更新しました。新規のモデル作成もしくはトレーニング開始時から適用されます。
これに伴い、以下の機能の追加や整理を行いました。

機能の追加

トレーニング全体の「経過制限時間」設定を追加しました。
これにより、トレーニング全体の最大時間が設定できるため、試行ごとの時間制限よりも精度向上が期待できます。

機能の廃止

以下の各パラメーターを一部廃止/変更しました。

  • トレーニング試行ごとの「最大試行回数」「経過制限時間」
    • 全体の最大時間を優先利用するため、設定不要になりました
  • 「早期打ち切り判定」の利用の有無 
    • 原則として早期打ち切りの動作となるため、設定不要になりました
  • 「延長学習」
    • 時間を延長してトレーニングするより、延長時間を増やして新規で再トレーニングする方が精度が高くなるため、設定を廃止しました

物体検出(アノテーションツール)

「物体検出」は、指定された画像内にある複数のオブジェクトを検出する機能で、そのサブ機能の一つが「物体検出(アノテーションツール)」です。
 事前に学習を済ませたモデルを使用して物体検出を行ったとき、実際に検出できた物体の名前(アノテーション情報)を、テキスト形式で自動生成できます。

◯ この機能の全般に関わる更新

機能の改善

アノテーション情報と画像データを、画像単位でまとめて削除できるようにしました。
これにより、作業時間を短縮できます。例えば、精度改善のために画像へのアノテーション作業のやり直しが発生した場合、これまでは画像とアノテーション情報は別々に削除操作が必要でした。この手間を省くことができます。